陰と陰と。

陰と陰と。
イラスト 3.9
ストーリー 4.1
キャラ 3.9
エロさ 4.0
総合評価 3.9
【評価ランク】
【原作】

テイスティングメモ

推奨読者

学生で陰キャ同士という初々しい関係性から、若さに任せて激しく求め合う「いちゃらぶ」展開が好きな人

ここが刺さる

  • 真面目でおとなしそうな文学少女が、行為に対して興味津々で、恥じらいながらも積極的な姿勢を見せるところ
  • 慣れない陰キャ同士が、照れながらも不器用にやり取りする様子
  • 学生ならではの未熟さを残しつつ、お互いの若さに任せて濃密な快楽を貪る描写

レビュー

今回は、歯車先生のオリジナル同人作品を紹介する。
結論から述べると、陰キャながらも性行為に興味がある学生同士のやり取りを上手く表現した良作であった。

特に評価できるのは、陰キャという属性を活かしつつ、学生ならではの初々しさを丁寧に描いている点だ。ともに漫画研に所属する陰キャ同士が、周囲の雰囲気をきっかけに性的な行為に興味を示し始めるという導入はシンプルながらも納得感があった。さらに、ヒロイン側から主人公を誘うという積極的な展開で物語が進む点も、良い意味でのギャップがあり評価できる。

またエロ描写に関しても、ヒロインが陰キャという属性に見合わない巨乳である点や、初々しく自ら奉フェラチオしたり、だいしゅきホールドする描写が豊富に用意されている。
そのため、直接的に「好き」と言わずとも好意が伝わってくるシーンが多く、歯車先生の画力とキャラクターの魅力によって、確かなエロさを感じることができた。

主に惜しい点を挙げるとすれば、ヒロインが「なぜ主人公のことをこれほど好きなのか」という理由付けをもう少し掘り下げてほしかった点だろう。本作に限らず純愛作品全般に言えることだが、互いを好きになった背景が薄いと、その後の行為が持つ魅力や説得力が弱まってしまう傾向がある。本作もそれに該当しており、ページ数の都合もあるとは思うが、その点が補完されていれば、エロさや物語性にさらなる深みが出たと考えている。

ただし、そうした不満点を考慮したとしても、本作が良作であることに違いはない。セッ●スの描写では、様々な体位や濃密な行為が描かれており、歯車先生の確かな画力とキャラの魅力を実感できた。ぜひ続編を読んでみたいと思わせる仕上がりである。

本作は、手堅い構成と画力で読者の期待に応えてくれる良作である。
本レビューのポイントや属性、画像が刺さった人には、ぜひ手に取ってみてほしい。

ちなみに、本作はコミックスにも収録されており、歯車先生の他の作品が気になる人は合わせて購入を検討してみてほしい。ただし、裏表紙にある後日談は、後味をかなり悪くするので見ないことをおススメする。

作品掲載先

単話

掲載雑誌

作品概要

あらすじ

目立たない。外向的じゃない。
けれど、セックスに興味がないわけじゃない。

実質帰宅部の漫画研究会。
部室に入り浸るのは、森さんと杉山くんだけ。

二人きりの部室で、周囲の恋愛話をきっかけに、お互いを意識しはじめ──

「時々思うんです
私 セックスの経験もなく大人になるのかなって」

そんな森さんの一言から、たどたどしくも二人はお互いの体を触れ合うことに……

ハイシコリティクリエイター・歯車先生が描く、陰キャだけに許された青春!

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